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2017秋の読んだ
2017年09月24日 (日) | 編集 |
「風と共にゆとりぬ」朝井リョウ

「時をかけるゆとり」(原題:学生時代にやらなくてもいい20のこと)の
5年ぶりの続編エッセー集です。
もうものすごくばかばかしくて笑えます。
パワーアップしてます。
前作は大学時代のバカ話でしたが、今回はサラリーマンを経て
専業作家になってからの、笑える話です。
そんなに自虐しなくても、と心配になるほどの服装へのこだわり、
そんなに大変なの?と心配になるほどの体調(主にお腹)のこと、
それでもバレーしたり踊ったり明るく元気だから
心配なく笑えます(笑)
外で読むと思わず吹き出すから要注意です。
読後の感想は・・・うん、リョウくん頑張れ!でした(笑)

「弥栄の烏」阿部智里

最年少(大学生)で松本清張賞を受賞したデビュー作
『烏に単(ひとえ)は似合わない』から5年。
累計80万部を突破した「八咫烏シリーズ」がとうとう第1部完結。
人間の姿に変身することが出来る八咫烏の一族が、
異世界・山内(やまうち)を縦横無尽に飛びまわる、和風ファンタジー。
毎年一冊、図書館で借りながらストーリー展開を楽しみにしてきましたが
これ(6巻目)で第1部が完結とのこと。
4巻までは文庫本が出ているので大人買いしようかなぁ。
ファンタジー好きには超おススメです。
1巻は源氏物語好きにもおススメ。プラスちょっとミステリーで
どんでん返しのエンディングからの、
2巻はその世界の大きなファンタジーにつながり、
今作は、前作「玉依姫」のアナザーサイドからの
あっと驚くエンディングへ。
第2部では人間界ももっと出てくるのかな。
世代交代するのかな。
楽しみが尽きません。
作者はまだ院生らしいけど、年1と言わずもっと読みたいです(;^_^

さっきググってたら、今作の表紙絵についての作者の意図を発見して
ちょっとびっくり。そうだったのか。

「蜂蜜と遠雷」恩田陸
直木賞と本屋大賞W受賞作なので、予約からかなり待ってようやく読了。
500P超えの2段組でしたが、すんなり読めました。
全編ピアノコンクールの話で、その音を文章で表せるこの技量は
さすが恩田女史。
クラシックは門外漢なので、YouTubeでアップされている
該当のピアノ曲を聴いてもさっぱり・・・でしたが
文章だと音楽が聴こえ感動しました。
目次に各コンテスタントの課題曲がアップされていて
これじゃあ誰が決勝に行くか分かっちゃうやん・・・と思った私は
浅はかでした。
そうですよね、例え予選落ちしても、決勝までの曲を提出して練習しなくては
いけないのですよね。
あと
ピアノに関しては素人だけど、
試験に向かって日々努力したり上がったり落ち込んだりする気持ちは
すごく分かるし、
特に今の私は決勝前の心理状態に同調してしまいました。
それにしても芸術に点を付けるのは大変だ・・・
その点、学力テストははっきりしてるよな。

音楽に関わる人にも関わらない人にもおススメ、
ちょっと長いけど。
のだめをまた読みたくなった(あれ?w)

「みかづき」森絵都
2017年の本屋大賞で上の「蜂蜜と遠雷」に続く2位、
塾の話だと聞いたので読んでみました。
昭和36年、塾の黎明期から話は始まります。
読みながら、あぁそう言えば塾が目の敵にされた時代も
あったなぁ、と思い出しました。
語り手、目線が途中から変わって主人公だと思ってた人が
いなくなって、でもまた戻ってきて・・・という構成が少し私には不満。
娘たち、特に長女は良かったけど、それ以外の登場人物に
感情移入が出来ず、魅力的でなかったことが残念かな。
もちろん、あくまで私個人の感想ですが。






騎士団長殺し
2017年07月20日 (木) | 編集 |
予約して半年、ようやく順番が回ってきたときは試験直前で、
ぐっと我慢して、試験終了後2日で千ページ、読了しました!
村上春樹の「騎士団長殺し」
7年ぶりの長編ですね。

いやぁ、相変わらずのハルキワールドでした。
いつもながらの、着ている服や、聞く音楽や、食べるものや、
今回は車の型年式色まで克明に描写するから
あんなボリュームになるけど、
結局読み終わっても「え、これで終わり?」ってなるのも
ハルキらしい。。
よく言えば、余韻を残す・・・
悪く言えば、広げた風呂敷をたたんでない・・・
まぁ一応私はデビューからのハルキニストなので
褒めてますよ?(笑)

今回はあまり悪い人やグロいシーンがなく(相変わらずエロはあるけど)
主人公が画家だったのもあって、読みやすかった。
そして、やっぱり不倫して離婚して井戸が出てくる(笑)

因みに題名はキーとなる絵の題名です。

ちょっとだけネタバレ。



イデアが可愛かった。
最後の方で出てきた、メタファーの話、
さすがメタファーの権威・春樹らしい遊びがあって面白かった。
私の、「顔なが」のイメージは「なすび」(ちょっと昔の芸人)です(笑)
でも結局井戸の謎も鈴の謎も解明しないのか・・・
って感じです。

まぁ巷の戦争の論争はおいといて
ハルキらしい作品を楽しく読みました。
アンマーとぼくら
2017年06月11日 (日) | 編集 |
有川浩さん新刊1年遅れで読了。
全く予備知識なく読み始めました。
32歳のリョウくんと母親が3日間沖縄旅行をするお話。
・・・かと思ったら所々違和感があり、2日目シーンで
これはあれかなと思った結末を、やっぱり見事に裏切ってくれました。
さすがです。

題名がやや合わない感がして、作中に触れられてたサイバラ女史の
「いけちゃんとぼく」にかけてるかと思ったら
かりゆし58の「アンマー」という曲に着想を得たということ。
なるほど。
どちらにしろ、アンマー=母親には涙なしでは読めません。
しかもリョウやし(笑)

主人公リョウの正式な名前は後半に明らかになり、
母親の呼び方と合わせてなかなかよく考えられています。
旅猫リポート+今会いにいきます、辺りの感じかな。
沖縄観光案内でもあり、すごく行きたくなる!!

あと、レビューでみんなも言ってるけど、リョウの父親がクセモノで、
確かにこんな男もいるけど、私には絶対無理!でしたね(^^ゞ

家族の愛の物語です。ファンタジーだけど。
泣けます、たぶん。
4月の読んだ「i(アイ)」
2017年04月09日 (日) | 編集 |
西加奈子さんの新作「i」読みました。
今回も段ボールのようなものに描かれた本人のイラストの
デザインです。
読み始めると、止まらない。
どうなるんだろう、に引っ張られ、一気に読了。
面白い・・ではなく、感動・・ともちと違うけど
心に深く残る小説でした。

一言でいうと、
シリア生まれの主人公が、アメリカ人と日本人夫婦の養女になり、
ず~~~~~っと、レゾンデートルを探し続けるストーリー。
題名の「i」は主人公の名前アイであり、愛であり、虚数i も重要な
モチーフになっています。
自分だけが幸せでいいのかと悩み、
世界中の悲劇(911や311やいろいろ)に心を痛め、
不器用に成長していく姿が描かれています。

でも、彼女、裕福で高い教育も受けているんですよ。
心から信じられる親友も、愛するパートナーも、優しい両親もいる。
なんでそんなに悩む?と思う反面、
人の悩みの深さや理由なんて他人が分かるものではないし
ハラハラしながら見守った感じです。

小説に描かれる世界中の色んな悲劇、私は半分くらいしか知らなかった。
そんなの気にしてたらやってけないと思う反面、
改めてもっと世界の事を知った方がいいのかなぁ・・・とも。
奇しくも、この本を読み終わった日に
シリアに化学兵器が撒かれ、報復にアメリカが爆撃するというニュースを聞き、
この本を読んでなかったら、シリアがどこかさえ知らなかっただろうな、と反省しました。

日々の生活に追われるだけだったり
レゾンデートルなんて考えたこともない人には
ちょっとおススメ出来ませんが、
心に余裕がある人は、彼女と一緒に世界における自分の存在を
考えてみてもいいかも(^^ゞ

因みに私はアイの親友、ミナが好きかな。
それと、悪意を持つ人物が一人も出て来なかったのが良かった。
最近、人間の悪意がとても苦手です。
イヤミスとか絶対読めない・・・


12~1月の読んだ見た
2017年01月03日 (火) | 編集 |
11月~12月の間に読んだのは2冊のみ。
「何様」 朝井リョウ 
「何者」のスピンオフだけど、前作読んでなくてもOK,
って言うか別物。
刺さる人には刺さるけど、私にはあまり響かなかった。
残念。
でもリョウくんは応援し続けます。

「神様の御用人」6 浅葉なつ
楽しみにしてるシリーズ、今回は東京や九州と
範囲が広がりましたね。
穂乃香ちゃんのお兄さん登場したり
ちょっと話のスケールが大きくなってきたり。
いつも表紙の絵が素敵で
ほのぼのしたり心が温かくなったりする。
売れてるようで良かったです。
次も楽しみです。

年末年始に見たDVDとか。
「シレンとラギ」
劇団☆新感線の2012年の舞台の映像化、ゲキシネです。
10月に録画してたやつ、ようやく見れました。
3時間あるのと内容が重いので気軽に見れなくて。
でも藤原竜也はやっぱりすごい。
話はシェークスピアばりの悲劇で辛いけど
最後まで一気に魅せてくれます。
古田さんが珍しく悪役でした。
2月にあちこちの映画館でも上映されるようですね。
壮大な悲劇好きとか、藤原君ファンならぜひ。

「TOO YOUNG TO DIE」
これは文句なしに面白かった!
クドカン節炸裂。
「手はジミヘンとカート・コバーン、下半身はマイケル・ジャクソン、声は忌野清志郎」
な鬼を演じるのは長瀬智也。
ひたすら好きな女子に会いたくて頑張るのが神木隆之介君。
ゲストミュージシャンや俳優が豪華で
若い人より中年くらいの方がネタに笑えますよ~

で、これが好きな人は前述のゲキシネの
「メタルマクベス」を見るといいよ。
逆もあり。

「KINGSGLAIVE FINALFANTASY ⅩⅤ」
FF15の素晴らしいトレイラーを見て、めっちゃやりたいけど
もうゲームする時間も体力もない私にぴったり(笑)
ゲームと同じ世界、時間、キャラクターで作られた
劇場版CG映像作品。
ゲームは王子側からだけど、これは王とヒロイン側を
描いています。
美しい映像です。ストーリーもなかなか。
綾野剛、忽那汐里、山寺宏一などが声を当てています。
FF小ネタもはさんであるけど(チョコボの肉とか)、
もう少しFFっぽい音楽とかあれば良かったかなぁ。
でもFF関係なくても壮大でアクションシーンも見応えありました。

ちなみにFF15サイトでは王子側別視点のアニメ版も
見られます。あとはゲームのイベント部分をまとめてくれれば・・(^^ゞ

「スノーホワイト・氷の王国」
えっとちょっとよくわからない映画でした。
女王はキレイだったけど・・・

 
10月の読んだ
2016年11月13日 (日) | 編集 |
前回少し触れた「図書館シリーズ」ですが
9月から、戦争、内乱、危機、革命まで読んだところで
仕事の繁忙期が突然訪れてストップしました。
あと外伝が2冊ありますが、いつ読めるのやら。
しかし、やはり有川浩さん、面白いですね~
フィクションの形を取りながら、ラブコメ要素も入れながら
言いたいことをしっかり盛り込んでくる。
あ~だよね、私もそう思ってた!が満載で
楽しみながら考えさせられました。
少女漫画みたいなセリフのやり取りもいいしね。
最初の方は映画を先に見てしまったので
イメージが映画に縛られてはいましたが。

それから、八咫烏シリーズの外伝が雑誌に載っているという
情報を得て、そちらもチェックしました。
この世界はいずれメディアミックスするのかな、
とても楽しみです。

最後に「何様」 朝井リョウ
映画になった「何者」を読んだのはだいぶ前なので
ちょっと記憶が・・・(^^ゞ
「何者」の登場人物の前日談や後日談や関係者の話です。
大学生から作家兼会社員になって、今や売れっ子作家になったリョウくん。
少しずつ作風が変わっていますが、
なんでそんなこと知ってるの?的な表現や
心の柔らかいところを突いてくる感じは変わらず。
あんまり読後感さわやか~ではないけど
なるほどね的な感想を持ちました。
まぁ「何者」を読んでなくても普通に読める話ではあります。
因みに
「何者」は就活前後のSNSやってる大学生には
ちょっと怖い(痛い)お話です。

しばらく繁忙期なので読めないだろうけど
まだ図書館の本が2冊待ってるので
読めたら感想を書きます。

八咫烏シリーズ新刊
2016年10月02日 (日) | 編集 |
ブログ書くのも久々だし、読書感想文も久々です。
つぶやきばっか(^^ゞ
繁忙期の夏が終わって、また読書の日々が戻ってきました。
ここんとこ、実は、今更ですが・・・
図書館シリーズ読んでます。
有川さんの。
これ以外全部読んだのに、このシリーズだけ後回しだったので。
これは全部読んだら感想上げます。
本日は八咫烏シリーズ。

「玉依姫」 阿部智里
すっかり人気となったらしい八咫烏シリーズ。
5作目となる本作は、山内が出てこない、
しかも人間の女子が主人公でした!
奈月彦(若宮)は出てくるけど脇役で、
山神と猿と烏の関係性が明かされます。
作者インタビューによると、シリーズの原型として最初に
思いついていた話だとか。
これまでの八咫烏シリーズに比べると
ちょっとキャラが物足りないところもありますが
謎解きの巻として、そして次回に向けて、必要だなあと。
一気に3時間くらいで読了して再読しました。
やはり面白い。
先述の作者インタビューによると、作者は「守り人」シリーズや
「勾玉」シリーズを読んでたという・・・すてき!
やっぱ和風ファンタジーはいいなぁ。

今回は私のだいっ嫌いな、「美女と野獣の村人」のような
愚衆もキーとなります。
やっぱ一番醜いのは猿でも切れた神でもなく人間・・・

さて、1年1冊ペース刊行のこのシリーズも来年で第1部完となるらしい。
今から楽しみだなぁ!!

出来れば、奈月彦が人間界に行っていた頃の
スピンオフを読みたいものです。