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大阪の西さん
2009年06月23日 (火) | 編集 |
トンフルの影響で暇だった5月に予約した図書館の本が
ここにきて次々と届き、嬉しい悲鳴を上げながら消化する日々です。
久しぶりに沢山本を読んだので、本屋の方も更新しました。

・・という記事を6月の初めに書いて、お蔵入りしてました(^^ゞ
ホントは春樹さんの前に読んでいたんですけども、他の記事を優先してて。

さて、大阪弁の西・・と言えば・・・
西はじめ、ってもう誰も知らないんですね(´_`。) にゃんこ先生~(笑)
もっと若い、関大出身の西加奈子さんです。彼女の本をまとめて読みました。

うつくしい人」  09年2月発行(前年夏、雑誌連載)

「瀬戸内海の島」「図書館」というキーワードに惹かれて読み始めたのですが・・・
あれ?西さんだよね?と表紙を見直すほど印象が違いました。
何しろ主人公は、金持ちで他人の視線にオドオドして生きている30代の女性で
冒頭からグジグジしてるので。私は西さんの書く大阪弁のマイウエイな女子が好きなんです。
成長、再生ものなら最初は嫌なタイプなのかも、と読み進みましたが
島で出会う2人の男性が独特で良かったけど、主人公は魅力を発せず終わりました。
あとがきを読むと
「無駄な自意識と自己嫌悪にさいなまされ、うっかり傷つく中二状態」だった作者が
これを書くことで「面倒な中二の部室から出て、卒業式手前の落ち着かない中三
くらいまでの回復」をした、とあったので、納得。作者の再生物語だったのね。
危うくマイナスオーラに捕まるところでした(^_^;)
kiriko
きりこについて」 09年4月発行

冒頭、主人公の「きりこ」がどれだけ「ぶす」かと言う描写が続いて、
文体もときどきおかしくて、??と思いながら読むと、語り手が・・・!
(ネタバレなので言えません(^^ゞ)
大阪弁のマイウエイな女子健在です!
きりこの幼少から大人までの様々なエピソードを通して、
見た目や常識にとらわれない考え方で生きるカッコいい女性が出てきます。
いじめやレイプや新興宗教だって、彼女、いや語り手にかかると
大した問題ではなくなってしまいます。
まあ最初はちょっと嫌な子だったけど、成長して
「自分のしたいことを、叶えてあげるんは、自分しかおらんと思うから」
というきりこは素敵でした。
それから忘れてはならないのは、彼女のすごく賢い猫の存在。
猫好き、世間や常識に囚われるのはバカバカしいと思う人におすすめ。

それにしても最近新興宗教がらみのネタが多い気がします・・
1Q84にも幻狼神異記にもこれにも出てきたんですけど~(?_?)

しずく」 07年4月発行

勢いで短編集も。私は短編はあまり好きではないので、まあサラッと読みました。
やはり大阪弁の話がいい。表題であり表紙絵にも通じる猫の話は秀逸!
大阪弁で話す2匹の猫の会話が面白すぎます~
でも最後の「シャワーキャップ」に意外なことに号泣させられて・・
この話、20代の娘の引越しの為に関西から母親が東京に行った話なんですが。
全く個人的に、あまりに酷似した設定に感情移入してしまっただけなんでしょう。
結局のところ、本もドラマも、自分がどれだけ感情移入出来るか、なんでしょうね。
ははは。

って事で3冊の西さん。私の一番のお勧めは06年の「きいろいゾウ」です。

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