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鹿の王
2015年02月15日 (日) | 編集 |
上橋菜穂子さんの「鹿の王」読了。
上下巻の分厚い本でした。読み応えありました。
彼女の本はデビュー作から全部・・・と言いたいところですが
確か「獣の奏者」シリーズの後半を
読んでない気が・・・(^^ゞ
でも、素晴らしい世界観、大好きです。
そもそも、自分が今いる世界の同じ時代の話は
現実で十分なので、読書するなら知らない世界・時代が
好きです。その意味でも彼女のファンタジーは極上。
なにしろ、全く新しい世界を一から構築されるのです。
歴史、習慣、生態、隣国との関係などなど。
逆に、だからこそ、読者にもある程度の力量が
求められるとは思いますが。

さて、「鹿の王」
「獣の奏者」のような、知らない世界の
知らない動物とか、国同士の思惑と戦いが
描かれていますが
今回のテーマは未知の病への対応。
突然現れた獣に噛まれて全員が死んだところに
2人だけ生き残った主人公と赤ん坊。
彼のその後と、
その国で病を研究する医師の視点の
2つから話が進みます。
病気への対応は、ちょうど家人がCATVで
再放送を見ていた「仁」のペニシリン騒動の
辺りによく似ています。
現代においてでも、まだ
風邪を治す薬があるとか、寒いと風邪をひく、
程度の間違った認識の人が多いと思うので
あの時代なら仕方ないかと思うのですが
そこにおいて信念を貫き人を救おうとする
医師側の方に共感を覚えました。
彼の病気の仕組みの説明は、私が子供らに
してきたのと似ている(*^^)v
ぜひご一読いただきたいところ。
とは言え、前述の通りファンタジーに慣れていないと
読む力不足で苦労するかもしれないのですが。
(登場人物の耳慣れない名前とかね)

もちろん、今回も周りのキャラクターたちも
魅力的です。動物も。
生き残った赤ん坊が幼児になって話す言葉が
かわいくて、病や戦いや政治的な駆け引きの中で
清涼剤になっていますよ。

大好きなファンタジー作家、荻原規子やたつみや章が
新作が出ていないなか、精力的に書き続けている彼女は
すごいですね。(この作品には数年かかったそうですが)
昨年、日本の作家で初めて、国際アンデルセン賞を受賞されました。

コメント
この記事へのコメント
やはりあなたは読んだのですね。
この本音だいぶ前からにぎわしていたので読もうかと思ってみたのですがかなりの量ですよね。上、下かんあるのですから。しかも読む力がないと思うわたくし。何かでも面白そうですね。きになっているほんがあります。【道尾秀介】さんの「透明カメレオン」っていう本を。
2015/02/18(水) 09:59:18 | URL | アコ #HfMzn2gY[ 編集]
>アコおばさま
ミステリーは最近、怖くて(笑)なかなか手が伸びないです。
「読む力がない」とはファンタジーを読み慣れてないって
意味です。現代ミステリーは誰でも読めるから。
ゆっくり楽しむのにこれくらいのボリュームはちょうどいいですよ。ぜひ。

2015/02/22(日) 11:53:35 | URL | どろしー #-[ 編集]
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