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5月の読んだ(ちょっと長い新作感想文)
2016年05月26日 (木) | 編集 |
「ままならないから私とあなた」 朝井リョウ
親友女子の価値観の違いを13年にわたって追ったお話。
一人は超合理主義で、一人は憧れのバンドのピアニストみたいに
なりたいと思う普通の子。
小学生の時から少しずつ違和感が広がり、最後にぞっとする展開に。
最近のリョウくんの小説、この「ゾッ」が時々出て来て
怖い、でも見たいってなってます(^^ゞ
(でもあんまり湊さんみたくなって欲しくない)
後半、オチが見えてきたのにやはり「え?!」って展開に持ってくるのもさすが。
私の中のリョウくんベスト3にはいるかも。
ラストの設定が2022年となってるのもうまい。

この作品のインタビューで、「便利というのは、不便がないこと、
不便があってこそ工夫もするし考える」って言ってたけど
私は超合理主義の子の考え方にも共感するし、
いやいやそれが全てではない!とも思うし
自分の中のアンビバレンツな感情が大騒ぎしました。
例えばヴォーカロイド。
あれは新しく音楽を発表する手段として素晴らしいし
いい作品いっぱいあるし
ミクたち可愛いけど
ヴォカロの声を音楽には、私は認識できない。
だから高くても速くても「歌ってみた」人たちが好き。
どんなに電子頭脳が発達しても
芸術分野は1と0にはならないと思うんだよな。
翻訳技術がどんなに進んでも、文学作品は作れない、
記述問題の採点すら怪しいもんだと思ってます。
しかし、新しいものにすぐ拒否反応を起こす、特に
老害な人たちに辟易しているのも事実。
昔を懐かしんだりしないし、無駄な前例とか嫌いだし。
作中バンドのすごいライブ演出にも感動しました。
見てみたい。
学生の教材タブレット化もいいと思うし。
どっちもどっちなんですよね。
自分の価値観も色々と考えさせてくれた作品でした。

表題作以外に短編も入ってます。
いきなりベッドシーンから始まり、全く共感できない
男子が主人公。これは後半オチが見えたけど
面白かったです。
リョウくんは女子に言いたいことを言わせるのが上手い。

最近、映画化やアニメ化が進んでてますますご活躍のご様子、
応援したい作家さんです。


「倒れるときは前のめり」  有川 浩
デビュー当時から昨年までの、色んな所に発表したエッセーを
まとめた著者初のエッセー集です。
ライトノベル出身で馬鹿にされることもある、と言う話には
私の好きな、歌ってみた出身の歌手も同じこと言ってて、
全く「権威」「ブランド」好きな頭の固い奴らめ、と共感。
いいものはいいし、面白いものは面白いんだけどね。
おススメの映画や小説の話、自衛隊の話、
震災の話、出版業界の話、ネットで誹謗中傷する人のこと、
映像化の話、そしてやはり故郷の高知の話。。
どれも面白く、共感でき、タメになりました。
映像化されたものも全て見ていますが、本当にいちいち
共感できるんですよね、彼女の考え方に。
好きだなぁ。
そして、高知についてのエッセーで使われている
土佐弁! 好きだなぁ。
中国・四国地方の言葉はほんと好き。
94本のエッセーに、全て今の作者の一言が加わり、
最後に短編2編も入っての1冊。
表紙はやっぱり高知名産、柚子の絵です(^▽^)
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